ギルフォード博士の肖像 ギルフォード博士の知能構造論の研究と
その教育実践のための中心となる機関
 
 ギルフォード教育研究所は,全米心理学会元会長・南カリフォルニア大学名誉教授であったJ.P.ギルフォード博士の世界的に著名な「知能構造論(SIモデル)」を研究することと,その教育的な応用としての知能教育=ギルフォードSI教育の実践普及,そしてその発展的な研究としての「知能発達構造論(DSIモデル)」の確立,さらにそれに基づく諸能力を開発する教育の実践指導などをおこなっている。
 
 
ギルフォード博士の研究業績を伝え
深化させるための研究機関として出発

ギルフォード博士の1977年の初来日を記念して博士を初代会長として発足した知能教育国際学会(ISIE)の第4回の東京国際大会を開催するに際し,また日本での知能教育研究開始20周年の記念事業として,当研究所は1985年に開設された。それ以来,ギルフォード博士は晩年まで当研究所の名誉所長として研究に徹し,研究所としての未来の展望と方向を与えた。
 博士の存命中に著作物のほとんどのものが当研究所に寄贈され,また博士の研究のパートナーでもあった未亡人から数々の貴重な遺品等が寄せられ,さらに博士の一人娘であるジョアン・ギルフォード博士からも膨大な資料が提供された。当研究所はその名の通り,ギルフォード博士に関しては世界でもっとも多くの資料を有する研究機関となっている。
 このような「ギルフォード・コレクション」を整理・保存して,これらを活用した教育的な応用のための研究をますます推進していくことが当研究所の最大の使命になっている。
 
 
知能のすべてが遺伝で決まるわけでなく
環境によって知能構造が形成されることが重要
 
ギルフォード博士は,1956年から1987年の秋に90歳で亡くなるまで知能構造論の確立のために研究に専念した。人間の知能を構成している要素(知能因子)を具体的に精密に分析して,しかもそれらの構造的な全体の仕組み(モデル)を考え出したところにきわめて理論のユニークさと応用的な価値がある。
 世界的に有名になった「知能構造(SIモデル)」は,博士の存命中大きな改訂が3度おこなわれたが,初期のころから世界の知能研究に大きな影響をもたらしただけはでなく,教育における応用の面にも貢献することになった。特にその教育の応用面では,日本における知能教育(SI教育)の実践での研究開始は世界に先駆けたものである。
@ 知能の発達にとって欠かすことのできないものは,生後の外部(環境)からの刺激であること
A 年齢や能力に応じて適切な刺激が必要で,知能の発育にはきわめて早い時期が効果的であること
B 知能構造のすべての要素(知能因子)をまんべんなく使わせて育てることが大切であること
 以上のようなポイントが教育上たいへん重要である。
 
 
知能のすべてを伸ばす教育=
どの子にも英才児になれる可能性がある
 
ギルフォード博士は最晩年には,高度で困難な分析研究を続けた,長年の努力の結果180の知能因子を盛り込んだ知能構造論を確立した。しかし,それらの知能因子のすべてはまだ解明されてはいないが,当研究所では111の知能因子についての諸能力を開発して英才児に育てることを目指すとともに,さらにそれらの諸能力が円満に調和のとれた英才に育っていくための教育実践を積み重ねた。
 このような知能のすべてを伸ばす教育を日本では1965年以来おこなわれてきているが,東京の本部以外に北海道から沖縄まで全国的に知能教育としての普及(公認教室として認可すること)が展開されている。
 
 
知能検査の大改革のための
知能発達構造診断法の開発
 

ギルフォード博士の知能構造論をベースにして,大きな欠陥のある従来の知能検査の改革と知能発達構造に基づく新しい検査法の研究開発が1970年以来日本において続けられ,そうした知能発達構造診断検査を使って知能の詳しい正確な診断が可能となった。

 特に,1977年には知能構造の全領域が測定できる「知教研式全領域用知能発達構造診断法」(世界でもっともスケールが大きくて,計113の知能因子を編成した検査法)が完成してからは,知能構造の特徴を9つの数値(FQという指数)によって知能発達構造のプロフィールを描く診断法となっている。
 このような日本での研究活動についてはギルフォード博士も賞賛していたもので,これによって創造力や感情・感性(EQ)なども含めて測定できる諸能力の総合的な発達診断検査を当研究所が中心になって実施していることも大きな活動のひとつである。
 
 
幼稚園における知能教育=
ギルフォードSI教育の拡大した実践普及
 
 特に教育効果の著しい幼児期にどんな子どもに対しても,1人ひとりの能力を円満に育てる教育を全国の数多くの幼稚園で指導普及している。知能を中核として意欲・集中力・何事にも自発的に取り組む姿勢等もめきめきと育つ教育を実践しながら,幼児期からの幅広い人間性を育成するための教育の普及拡大を目指している。その結果,小学生になっても学級崩壊につながるような原因などは起こらないし,しかも感性豊かな子どもたちに成長していく。
 1972年発行の『幼稚園における知能教育』(科学書院刊)が出版されてから,知能教育の幼児用教材(SIあそび)を使って全国の数多くの幼稚園でこのような知能教育が続けられている。
 
 
ギルフォード教育研究所の
本部の付属機関と関連諸機関
知能教育国際学会日本中央本部
ギルフォード教育学会本部
ギルフォードSI教育本部
知能教育研究所
知能教育研修所
記念大会
国際学会の設立で国際交流が本格化する
契機となった
1977年次大会

<関連する組織・機関>
ギルフォード教育学会
知能教育国際学会(ISIE)
諸能力教育研究会
英語知能教育研究会
情報処理教育研究会       
ギルフォードSI教育協会
知能教育国際学会日本中央本部公認の知能教室(全国の英研知能教室)
 および全国のギルフォード・システム知能発達構造診断室
 
 
ギルフォード博士および
当研究所に関する主な資料
 
 ギルフォード教育研究所は,上記の関連諸機関における研究および教育実践での頂点に立つ中枢機関になっています。
 なお,最近各地でギルフォード博士の名前を使った類似機関が増えてきていますが,ギルフォード・システムやギルフォード方式とかギルフォード教育やSI教育などは当研究所が所有する登録標ですから,当研究所が公認している機関以外は使用できませんので,ご注意願います。
 
当研究所についてもっとご関心のある方は,左の該当する項目をお開き下さい。
さらに詳しくお知りになりたい方は,下記の書籍をご参照下さい。
その他のお問い合わせは,左のEメールをご利用下さい。
 
 <関連書籍>
『ギルフォード博士の知能教育のすすめ』  千葉晃訳編
SI教育理論研究資料書シリーズ  千葉晃編訳著
  bP『知能構造探求の回顧と補足』
  bQ『創造性の研究とその教育』
  bR『運動知能の研究と実践』
  bS『諸能力教育のための基礎研究』
  bT『諸能力のための検査と診断』
研究所紀要  千葉晃編
  『知能と教育』 第1集,第2集,第3集
『知能教育の歩み−知能教育研究30周年記念』
   千葉晃編
 

ギルフォード博士自身の著作物としては現在のところ,
下記の 『ギルフォード博士の知能創造力開発法』
( 千葉晃訳編/ 2003 年新訳版 ) が発行されています
ので,これがギルフォード博士の知能構造理論(SIモデル)
を理解するのにもっともふさわしいものです。

 

左は ギルフォード博士の原書『 Way Beyond the IQ 』 と,
右は日本版『ギルフォード博士の
知能創造力開発法=知能教育入門』の初版本
 

上は新訳版の『ギルフォード博士の知能創造力開発法』



当研究所の案内地図
当研究所までの交通機関・アクセス

所在地の案内地図は,下記のアドレスから検索できます。

http://map.yahoo.co.jp/



当研究所の現在の運営母体
NPO法人ギルフォード教育センター

ギルフォード教育センターの概要は下記にアクセスしてください。

http://www.iva.jp/member/m_info/m_info.html
                            
GUILFORD S I EDUCATION I NSTITUTEGSIEI
ギルフォード教育研究所  本部所長 千 葉 晃
I NTERNATIONAL SCIETY FOR I NTELLIGENCE E DUCATIONISIE
知能教育国際学会日本中央本部  本部長 千 葉 晃
 
郵便番号 194一0032 東京都町田市本町田1191
TEL 042-724-3555  FAX 042-724-3588
URL.http://www.Guilford.net/
E-mailA.Chiba@Guilford.net
平成18年12月12日掲出
©1999 - 2006 Akira Chiba, GSIEI
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